
電車に乗っていると、文章を書くヒントが思い浮かぶことに気がついた。ならば、特に旅自体の成果を気にしないで、どこかに行けば良いのではないかと思った。何も考えずにどこかに行く、というのは案外難しく、ChatGPTにプランを作らせると捗る。最近は記憶を持つようになっているから、訪問の感想を入れておいたり、現地で不満を入れたりすると、それがだんだん反映されてくる、、ような気がする。
しかし、いまいち地理は苦手のようで、電車の乗降駅を普通に2つ3つ間違う。遠回りさせられたり、見当違いの駅で降ろされたり。多分、地理的な相関関係、座標みたいなものではなくて、印象とか、歴史とか、なんかそういうもののベクターデータが強いのだろう。一方で、GeminiはGoogle mapとの連携を前提にしているので、そのあたりの地理感覚は間違いが少ない。しかし、例えば飲食店のお勧めを訊くと、回答はしてくれない。AI検索と検索広告ビジネスとの競合の整理が、未だ付いていないという事か。
今日は、横須賀中央駅に降り立つ。まずは腹ごしらえで、漁港の街ならここが良いでしょう、とGPTに薦められた「食堂」というPrefixが付いた、実質は恐らく飲み屋に入る。刺身定食にするか、フライの定食にするか、悩ましい。板長が刺身を切るような店には思えないので、ここはフライか。鯵フライでいいか。たっぷりのご飯と、ちょっとした刺身と、ひじきの煮物。期待値の水平線ぴったりのものが出てくる。しかし、海の間近のこの街で提供された鯵フライは、あまりに形が整ったマスプロダクト。そもそも旅の成果は期待していない、それに、平均的にうまいからいいや。
新たに鯵フライ定食の注文が入り、板長ならぬバイトリーダーが、冷凍庫から鯵フライを取り出す様子を眺めながら、自分の鯵フライを平らげた。