旅&食の記事一覧(全 233件)

水色パッケージ

Photo: 水色パッケージ 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.
Photo: "水色パッケージ" 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

打ち合わせ終了、赤坂見附、午後7時。

なるほど、3時間も話し込めば、のども渇く。どこかで一息ついてから、戻ろうか。いや、赤坂ラーメンとかはやめようよ、どうせスペアリブ麺だろ、それ飯だよ。なに、噂のディッパーを試してみたい、本気か。でも、赤坂に某ファーストフードチェーンなんてあるのか。


もちろん、あった。しかし、客が誰もいない。

考えてみれば、この時間の赤坂という場所で、晩飯なりお茶なりに某ファーストフードチェーンに行こうというマーケットは存在しない。このあたりに は、テレビ局、携帯電話会社など、日本の平均給与を押し上げていて、かつ午後5時30分に仕事が終わらなそうな会社がひしめいている。

ということで、必然的に客は僕たちだけだった。店内は整頓されていて、寝ているプー太郎も居なければ、持ち込んだ弁当を食っている女子高生も居な い。そういうある種ストライクな人は、この街には居ない。さすが、赤坂。それにしても、最近、「客層」という言葉に敏感になるのは、日本に「階層」みたい なものが出来はじめたせいか。庶民的、というより、ホント底辺で治安的に恐い、みたいな事もあるし。

まあ、客層も何も今日は見回しても誰もいないわけだ。この状況で揚げ物を頼んだら、間違いなく作り置きが、、出てきた。注文と同時に出てきた。水色 (!)のパッケージを開けると、油が回りきった、そしてあまりにも、形の整った物体が飛び出す。これは、「予想以上に」予想通りのものですね、、。反射的 に頼んでしまったホットココアとの相性も凄いことになってる。っていうか、フィッシュアンドチップスみたいなもんだって言ったの誰だよ。

帰り際、階段を上って出口に向かうと、脇のカウンターでガイジンがオドオドした感じで、小さなハンバーガーを食べていた。そうか、赤坂でファーストフードを食べる市場は、こんなところにあったのか。


注:写真はイメージです。本文及び、フィッシュ マック ディッパーとは関係ありません。

塩ラーメン

Photo: 塩ラーメン 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.
Photo: "塩ラーメン" 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

羊ページを読み返してみると、イカシウマイとか、鹿焼き肉とか、エッジなものを取りあげている割には、B級グルメの王道、「ラーメン」を正面から取 りあげていない。これはなんでかと言うと、「別にたいして好きじゃない」から。でも、今日はあえて、ラーメンについて書くために、わざわざラーメン屋に 行ってみようかと思う。

行列は嫌いなので、行列の出来ないラーメン屋をキーワードに、店を探すことにする。ここにするか。行列が出来ないだけあって、なんか凄い遠いんですけど、、。


確かに、行列は無い。

暖簾をくぐると、出ていくお客とすれ違う。そして、僕だけになった。いくら行列ができないって言っても、カウンターだけで 20席近くある中で、客が僕だけというのは、ちょっといきすぎなんではないか。

塩ラーメンを頼んでみる。スープは美味しいと思う、多分、まずくはない。麺は、なんか失敗した沖縄ソバみたいだが、それはそれでスープに合ってい る、、って、僕はホントにラーメンの味が分からない。量もちょうど良いし、具の味付けも悪くないけど、これって美味いのかなぁ。ラーメンの味の方向性っ て、なんというか凄い勝手で、「これがうちの目指す味です」って言われてしまうと、もうなにも言えない。なにをもって、美味いのかまずいのか、しょっぱい 汁に麺が浮いていればラーメンなのか。もう、スープの味とか、ほんとにワカラン。だいたい、猫舌だから、熱いスープとか飲めないし。

でも、麺をすすりながら、ラーメンの食べ歩きというのは、意外と面白い趣味なのかもしれないと思った。失敗しても、数百円の世界だから、臆すること なくいろんな店にトライできる。おおまか、丼に麺と汁が入っているという一線があり、かつ、相当なバリエーションが可能だから、そうそう飽きない。全国何 処にでもラーメンを出すところはあるから、何処へでも行ける。全然ラーメン好きじゃないけど、それだけにあえてラーメン食べ歩きとかしてみるのも面白いか もしれない。かもしれないだけだが。

餃子 15人前

Photo: 焼き餃子 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.
Photo: "焼き餃子" 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

餃子を食いたいという人がいたので、餃子を食いに行くことにした。だいたい、こういうのは、勢いがないといけない。周到に計画して、スケジュールを 合わせたりしていると、ドタキャンが出たり、店が休みだったり、その日に限って餃子のできが悪かったりする。(あるいは、ニラが切れているかもしれない)

ということで、もう、「この日!」と勝手に決めて、適当にメールを流して、出たこと勝負で時間を決める。でも、店が微妙に決まらない。なるべく、高 級じゃないところがいい。円卓が回ったりしない、テーブルがちょっとベタベタしているぐらいが良い。もう、語感だけで撰んでみる。こういう時にネットは便 利だ。某餃子チェーンの名前を放り込んでみて、適当に検索する。


さて、地図を頼りの現地集合。少しぐらいハングリーな方が、人はちゃんと行動できる。席も何故か空いていて、さっさと入れた。っていうか、他に客が あんまりいないが、大丈夫なのか。早速、餃子をオーダーする。まずは、焼きと水餃子、合わせて 15人前。初見の店でも、まずは様子とかを見ないで行きたい。で、むさぼり食うに、これは美味しいんじゃないだろうか。ってか、当たり?水餃子的物体は、 かなり大蒜臭がするわけだが、これはこれで餃子として正しい。焼き餃子は、薄目の皮が芳ばしくて良い。油もさらっとしていて、口当たりが軽い。ものすごい 勢いで、目前の餃子が無くなっていく。都心の高級住宅地の奥にある、でもフツーの、中華料理というか、ラーメン屋。実直な仕事。追加オーダー。クラゲ盛り だ、チャーハンだ、麺だ、あげく全部混ぜろ、とかいう話になって、紹興酒が数本空いて、お一人様 2,600円。安っ!