蝉をひっくり返す

道端でセミがひっくり返っている。微動だりしない。
でも俺は知っている、奴はまだイケる。

つま先でつつくと、ちょっと脚を動かす。コロリとひっくり返すと、もぞもぞして、そして飛んでいく。


今の時期は、だいたい蝉をひっくり返す時期だ。そんな話を英語の先生にしたら、

「私もするわ」

だって。アメリカ人もセミをひっくり返すのだ。

マクドナルドでゴミ汁を浴びる

Photo: "Angus burgers in Australia."

Photo: “Angus burgers in Australia.” 2016 Sidney, Australia, Apple iPhone 6S.

世界のマクドナルドシリーズ。

オーストラリアマクドナルドのアンガス牛のハンバーガーは、実にたいへん結構に美味しかった。

もっと、残念な味を想像していたのだが、グルメバーガーと言って良い。まあ、オーストラリアの物価の高さにより、単品で$7超えと値段もグルメバーが並みだけれど。


そして、そんなハンバーガーを食べ終わって寛いでいた背中に、焼けるような、いや刺すような冷たい一撃が。何が起こったのか、さっぱり分からなかった。

破れた底から盛大にゴミ汁を床にまき散らしながら、女の子のバイトがゴミ袋を運んでいた。氷ごと捨てられた飲み物のリアルな温度感を、Tシャツの背中で感じるのは、実に斬新な体験だった。

「ちょっとすみません、あなたゴミ汁まき散らしてますけど。特に俺の背中。」

どうしてくれるんだ、と言いたいところだが、バイトのテンパり方が半端ではない。彼女は英語もいまいち出来ない感じで文句も通じないし、バイトの中でも相当低いポジションで、なんか全然詰められない感じ。俯いて、フロアーのゴミ汁をモップで拭っている。

店の他のスタッフは、まるでそんな様子が見えないような、そんな振る舞い。かえって、励ましたくなるような状況。

さっさと店を出て、南半球の太陽で乾かすことにした。ゴミ汁を浴びた男の汚名は未だ消えず。

俺レシピ レタスチャーハン

Lettuce fried rice.

Photo: “Lettuce fried rice.” 2016. Tokyo, Apple iPhone 6S.

だいたいが使い切れない野菜、レタス。ヤツが冷蔵庫の中でやさぐれの限界に達し、もはや瀕死となっている。

その他、賞味期限切れ卵の存在を考えると、積極的に火を入れていく方向で。

【材料】
卵 3個ぐらい
ご飯 200gほど
ネギ 適当
ニンニク 適当
ソウミシャンタン 適当(単に使ってみたかった)
醤油 適当(密封ボトルは革命だと思う)
コショウ 適当(ミルは使っていきたい)

2chまとめか何かで出ていた炒飯の作り方は、間違いが無くてずっと使っている。

熱したフライパンに多めの油で、卵だけ先に炒める。半熟の卵にご飯投入してよく馴染ませ、シャンタン合わせる、更にニンニクとネギ投入。化学調味料とかあまり持っていないのだが、ウェイパーとなんだかんだあったソウミシャンタンを一度買ってみたかったのだ。ウェイパー使ったこと無いが。

醤油と胡椒で味をつけて、最後にレタス。常時強火でなるべくフライパンを煽らない。瀕死メンバーで作られているとは、まあ思えないぐらいの味になった。