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テンピュールマットレス

冷蔵庫の中で、ひっそりと紅茶キノコを育てている熱心な健康マニアの皆さん、こんにちは、羊ページです。実物を見たことがないので、育てている方は、是非切れ端を送って下さい。(嘘)

さて、まったくもって大不評の快適生活用品レビューの第二弾をお送りします。


・Tempur Mattress(日本仕様)

世界の寝具マニアに絶大な支持を受ける、テンピュール枕。NASA で開発された新素材(重要)をもとに生み出されたテンピュールが、その原材料だ。一晩使ってみれば明らかだが、非常に快適、テンピュールって素晴らしい。 そのテンピュールで、マットレスをつくったら、さぞや極楽だろう。ということで、今回ご紹介するのは、総テンピュール製のマットレスである。

テンピュールマットレス、それは数あるテンピュール製品の中でも、まさしくフラグシップ。重さ 40kg のテンピュールの塊には、そんじょそこらの健康グッズにはない神々しさがある。人生の選択に於いて、常にフラグシップを求めてきた羊ページ管理者として は、是非とも入手しておきたいアイテムだ。

しかし、そうは言ってもこのマットレス、洒落で買うには高すぎる。(10万円)テンピュール枕ユーザーは身の回りに沢山居るが、マットレスを持っている者はさすがに皆無。(10万円)でも、きっと快適なんだろうなぁ、腰痛に効くんだろうなぁ。(10万円)


さて、結論から言うと、もはやこれ以外のものに寝る気がしない。(つまり買ってしまったわけだ)もちろん、楽天市場の決済画面で、僕はしばし固まった。しかし、その日、僕は疲れており体中が痛く、落ち込んでいた。この疲れを少しでも癒せるものならば、10万円くらいは惜しくない。この「決定」ボタンを押しさえすれば、、。

「えぃっ!」(ブシュッ)

そう、勢いがないと、これは買えない。

感想。テンピュール枕を使っている方への説明としては、「あの感じが全身に」というしかない。テンピュールしていない人には、説明のしようがない。しかし、買ってしまえば、、天国。快適な商品である。

評価:strong buy.


注1:「NASAで開発された」のではなくて「NASAで開発された素材を元に開発された」という、微妙な感じがポイント。
注2:既に、半年以上使っているが、その評価は高くなるばかり。特に、腰痛はかなり軽減された。ただ、体は慣れてしまうので、出張などで違うベッドに寝たときに、「う?なんか苦しいかも」と思うわけだ。
注3:羊ページは、なにかの怪しいネズミ講サイトではありません。これを読んで、テンピュールマットレスを買う・買わないは読者の方の勝手です。ちなみに、結婚を機に導入した人が身近にいることを参考事例として挙げておきます。

9.11

真っ青の空に、オレンジ色の炎が禍々しく燃え上がった。深夜、何人かで久しぶりに酒を飲みに行ったクラブのテレビには、いつものカラオケ画面ではなく、崩落する瞬間の貿易センタービルが繰り返し映し出されていた。

一見、自分たちにはなんの関係もないように見えて、この日が歴史を変える一日になると、なんとなく感じた。漠然とした不安感と、冷たい興奮が漂っていた。
「とにかく、そうめんを喰おう」
「そうそう、とにかく食べないと」
「ゴマ取って」
「むむ、うまいね」
ズルズル。
「うんうまい」
ズルズル。

クラブの若いママがつくった、たぶんこの夏最後のそうめん。(この店が、そうめんを出すとは知らなかった)ベネツィアン・グラスに盛られたそうめん。
「この日に、そうめんを喰ってたこと、きっと忘れないだろうなぁ」
ズルズル。


悲しみは、たやすく利用されて、憎しみへと転化される。悲しみが産み落とした憎しみを、誰が救ってあげられるというのか。”AMERICA UNDER ATTACK” というインポーズが入っていたCNNの画面は、ここ数日で、いつの間にか “AMERICA’S NEW WAR”に変わっている。


「映画みたい、いや、映画どこじゃない」

と誰かが言った。

映画というのは、いつから、そんな血なまぐさいものになったのか。人の想像力は、今や暴力と憎しみに満ちているのか。

僕は、人が死なない物語を書きたい。

注1:歴史を変えるという意味では、この事件は、僕の夏休みの旅行先をトルコから屋久島に変えてしまった。まあ、ささやかなことではあるのだけれど。

懐かしいデモ

反戦デモとか、戦争責任に関する討論番組とか、そういうものを見かけると、真剣にどうこう思うというよりも、「おお、あいかわらず、やっとるなぁ」となにやら懐かしい気分になる。

それが、日米安全保障条約とか、そういうものを大学時代に専攻していた人間の気分だ。


「今日電力会社の前を通ったら、反原発のデモをやってたんですよ」
「はぁ」
「なんか、懐かしかったですねぇ」

それは、核物理学を専攻していた人間の気分らしい。

注1:大学時代に、反戦デモをしていたわけではない。
注2:作者は全共闘世代ではない。
注3:戦争とか原発とか、この手の問題は、意見の相違ではなくて、立場の相違が原因なので、議論ではなく交渉でないと決着は付かない。そういうことに気付いてしまうと、かなり白ける。
注4:他にも、流体力学とか、心理学とか、ロシア美術とか、AVのモザイク職人とか、エンジニアのバックグラウンドは多様だ。