それにしても、読みたくもないフィードをどんどん消していったら、facebook のフィードがスカスカになってしまった。
この仕組みを楽しんで使える人は凄いな。僕は無理だ。
写真と紀行文
それにしても、読みたくもないフィードをどんどん消していったら、facebook のフィードがスカスカになってしまった。
この仕組みを楽しんで使える人は凄いな。僕は無理だ。
huluに、Band of Brothersが来ていることを知って、通しで見てみた。一話完結で無いものを全部見るなんて、VODじゃなければ無理だ。だから、所々しか見たことが無い。
戦闘シーンは高圧縮のストリーミングと言うことを考えると、随分辛いと思うが、ほとんど問題ない。
いろいろな部分の作り込みが凄いが、脚本もいい。表題の”Band of Brothers”と言う言葉を、敵将に言わせているのは、フィクションなのだろうが、よくできている。
バルジの闘いで出てきた戦車が、意外とまともだった。例えば、ヒトラー最後の12日間に出てきた、やばすぎる形のタイガー I型、プライベートライアンのタイガーも酷かった。それが、かなりちゃんとしていたのは、感心。怪しい形の三号突撃砲は、何のカモフラージュもしないで、あの時期の西部戦線を走っていたのか?とかいろいろ思うところはあったが。
でも、連合国視点のドラマとしては凄くよくできている。同じ年代を描いた日本の戦争映画の、あまりにも画一的な「戦争とはこうだ!」みたいな描き方とは決定的に違う。ドラマ自体が、複数のメンバーのインタビューから構築されている事から生まれる、厚み、なのだろうか。
いろんな人物が出てくるが、組織とか考えていると、指揮官になっていくウィンターズの視点というのが、余計に目に付く。平から士官になっていく様子のリアリティーが、ほとんど会社の中で見る誰かの人生みたい。もともと、現代の会社というのが、軍隊をモデルにしているのだから、それはそうか。
上に見せる実績をつくりたい上官と、現場との齟齬を調整する下士官。組織の永続的なテーマ。そして、そうした、諸々を押し流すのが、歴史の流れだったり。あるいは、会社ではなかなか無い(まったく無いわけでは無い)、戦死だったりする。
そういえば、24も結局は究極のサラリーマンドラマにしか見えなくて、途中で嫌気がさしたな。
アジア、と一言でいっても、やっぱり国によって全然違うんだな、っていうことに改めて気付きはじめている。でも、おおよそ中国系の人々はどこにでも居て、彼らの醸し出す雰囲気とか、匂いとか、そういうものは、国に関係なく普遍的で、強かにいろんな土地に蔓延っている。あ、ここにも中国があるなと、いろんな国のいろんな場所で感じる事が多かった。
でも、ここには、そういう空気は無い。歴史的な背景とか、人種の比率とか、そういう事があるんだろうと思うのだが、ここにはそういう事が無い。タイ、バンコク。ここには、ここだけの空気が満ちている。
朝、ホテルのカーテンを開けると、翡翠色に光るチャオプラヤ川が目に飛び込んでくる。イメージしていた、泥色の川では無い。空と緑を溶かし込んだ、翡翠の色だ。眺めると、高層ホテルの分厚い窓ガラスを通して、外の熱気が額に伝わってくる。渡しの小舟が川を横切って、水上タクシーの長い航跡と交差する。対岸の空き地には、さっきから1匹の「野犬」とおぼしき影が、ひょこひょこと行ったり来たりしている。
ある時、泊まったホテルの窓からの景色を必ず撮る事にしよう、と思った。それで、実践している。色んな窓を見た。熱気も、色も、匂いも、みんな違っていた。
昨夜、空港からホテルへの道すがらさっそくタクシーの横をうろつく噂の「野犬」に、やや恐怖を感じた。恐水病を持っている、と思った方が良いのだろう。間違っても、撫でたくなるような外見はしていないのだが、それにしても、これはちょっと困る。
最近、出国してから必ず、イミグレーションの右手にある検疫コーナーで、行き先の国のパンフレットを貰う事にしている。少し前に、屋台の飯に本気で当たってしまった同僚を目の当たりにして以来、この手の情報はバカに出来ないと思っている。恐水病は、確か、注意事項に書いてあったっけ。
今日は、とても暑い通りを歩く事になりそうだ。「野犬」には、出くわしたくない。