Macintosh Classic II

Macintosh Classic II がうちに来た。

なんじゃ、それは?というと、その昔、Mac が普及路線に方向転換を始めたころにリリースされた、昔ながらの一体型 Mac だ。Macintosh Classic, Classic II, Color Classic というシリーズになっていた。

余った Pentium 166MHz と引き替えに、友達からもらった。性能とかを考えると、もはやお話にならないのだけれど、コンピューターとしての貫禄では、僕がメインで使っている Windows NT マシンよりも何かを感じさせるものがある。

普通の Mac(Quadra とか)がまだまだ高くて、とても買えなかったころ、Classic は「頑張れば買えるMac」として、すごくインパクトがあった。僕は、Mac で小説が書きたくて、このマシンを買ったものかどうか、かなり迷った覚えがある。何かの懸賞で(確か、エッセイとか、論文とかそういうものだった)このマ シンの前身にあたる Classic が商品になっていて、応募しようかと思ったこともあった。

モニタは当然 9インチモノクロ、四角いマウス。昔のコンピュータだから、造りはしっかりしていて、iMac なんかよりも線が綺麗だ。ASCII 配列の日本語純正キーボードも、今となってはレアだ。

コンピュータの記念碑として、3台目の 68マシンとして、特に使い道もなく置いておくことにした。

免疫が無い

隣の席に(というか、隣のパーティションに)座っている先輩が、水疱瘡(みずぼうそう)になった。

インフルエンザにかかった子供を小児科につれていった時かなにかに、もらってきたに違いない。しかし、こういう「子供の病気」を大人がやってしまうと、大変なことになる。高熱が出たり、肝機能障害を起こしたりするらしい。

このニュースに、僕は凍り付いた。

なんたって、僕はこの年になるまで水疱瘡をやってない。つまり、免疫が無い。

このニュースを聞いて以来、体の不調と、なんとなく抜けない痒み、に悩まされている。花粉が飛び始め、インフルエンザが流行し、水疱瘡が蔓延し、と 今の季節、世界は抗原で満ちている。さらに、「病は気から」ということで、精神的な動揺も、大きく影響してくる。そんなわけで、いったい自分は何のせいで 調子が悪いのか、全然分からない。これは精神的にまいる。

怪しげな水泡が出来たり、熱っぽくなったりと、いろいろきな臭い状態が続いていたが、どうやら感染はまぬがれたようにも思える。(しかし、何とも言えない)

お客さんに「大変申し訳ありません、xxはただいま水疱瘡で、当分出社できませんので、、」と言って「(心の声:もう少しましな言い訳を考えつかないのか、アホかこいつは)そうですか、大変ですねぇ」といやみったらしく言われるのにも慣れた。

あとは、間違っても先輩が無理して会社に来たりしないことを祈るのみだ。(くれぐれも、ウイルスが抜けてから来ていただきたいのです)

コンビニの法則

最近、晩飯がコンビニ弁当になることが多い。別に、好きで食べているわけではないのだが、なんやかんやで帰るのが遅くなってしまうと、つい会社の近くのコンビニに行く。

中には、夕食までに帰ることをさっさと諦めて、つれだって晩飯を食べに行く人たちもいる。しかし、僕の場合はさっさと帰ろうと思いつつ、失敗してし まう(例えば、帰る間際にメールが来るとか)ことが多いので、始末が悪い。晩飯時のタイミングを逃すと、一人で食べに行くはめになる。もとより、僕は、一 人でぽつんと外食することが、とことん出来ない質である。

で、そんな思いをして晩飯を外で食べるぐらいならば、コンビニ弁当を食べた方がまだましだ。(しかし、不思議なもので、コンビニの弁当というものは、どんなに商品開発が進んでも、食べ手に、なんともいえない「劣等感」のようなものを感じさせはしないだろうか?)


テレビで、タイムリーにもコンビニ弁当の特集をしていた。しかも、ローソン。(僕が利用してるのはローソンだ)

コンビニには、いろいろなマーケティングのエッセンスが集約されている。(ことになっている。実際には、その店の店長や古株のバイトが現場で培った ノウハウの方が、本部の押しつける変なアイディアよりも売り上げに影響するそうだが。)僕が見ていたテレビの特集でも、それらのマーケティングから生まれ たノウハウが、「コンビニの法則」として紹介されていた。

コンビニは、もともと人口の中で高い比率を占める右利き用に設計されているそうだ。つまり、コンビニに入った客は、無意識のうちに右に曲がって雑誌を物色し、弁当を買い、飲み物を買い、、という風に予定されたコースを歩くように「し向けられて」いる。

右利きの人間が、最も歩きやすい左回りの周回コース沿いに、そいうった商品が順番に並んでいるのである。そういえば、だいたいにおいて、コンビニと いうものは向かって左側にレジがあることが多いし(逆の配置だと、右に周回しなければならなくなる)、そういう配置の店の方が、なんとなく落ち着く気がす る。

他にも、「売れる弁当は棚の右下に置く」、とか、「特選」がついた商品は売れる、とか、「先週の売れ筋弁当ランキング」とか、いろいろな「法則」やデータが取り上げられていた。しかし、そこで分かったのは「俺には法則が通用していない」ということだった。


前々から、薄々感じていたのだが、僕の気に入った商品というのが、長く店頭に置かれている例はあまりない。(最近で言えば、きりりのレモン味は1週間であとかたもなく消えてしまった

僕は、就職活動をしていたときに、某コンビニでフィールド・カウンセラとして内定をとりかけたことがあるのだが、つくづく就職しなくて良かったと思 う。僕のアドバイスで商品を仕入れたりしたら、間違いなくその店は潰れる。(もしかしたら、「特色のある品揃え」で強力な固定客がつく店をつくれるかもし れないが、コンビニというのは、もとよりそういう種類の業態ではない。)


売れ筋弁当、として紹介されていたものとは違う弁当を買い、知らず知らずのうちに、消えゆく商品を的確に選んで買うことの出来る人間なのだ、僕は。

そこには、人と完全に違うことをしたくはないためにフランチャイズのコンビニに行き、しかし人と少し違うことをする自分が好きで、妙な商品に手を伸ばす、アホな男の姿がある。

まあ、単に、味覚がずれていると言えば、それまでではあるが。