スリランカ料理店にて。羊ページ管理者が食事中、相手の好みを聞いてみる。
「何か苦手なものありますか?」
「えーと、羊、、」
「なぬ?」
写真と紀行文
スリランカ料理店にて。羊ページ管理者が食事中、相手の好みを聞いてみる。
「何か苦手なものありますか?」
「えーと、羊、、」
「なぬ?」
ホリエモンの戦いを見ていると、既得権との戦いは大変だなぁと思う。
放送法などの法律と、オープンとは言い難い商習慣によって新規参入が制限され、ケイレツが崩れた日本企業社会のなかにあって、堂々と「系列局」なる ものを従えている、メディアの巨艦キー局。放送の公共性だ、ジャーナリズムだと、面白い意見があるようだが(それらは、主観の問題)、簡単に言ってしまえ ば、その存在意義は、圧倒的なリーチだ。
一方、メディアの先端、という意味では、テレビはとっくに終わっている。ホリエモンもテレビに求めるのはリーチだ、先端とかリッチネスとか、そうい うものを彼は求めていない。テレビに出ている(笑)コメンテイター達は、口々に「テレビの立場が揺らぐわけがない」というコメントをしているが、そんなコ メントが出る事自体、もう足許がやばいんだろうなぁと思う。テレビは変わろうとしているかもしれないが、所詮は「主番組の視聴率を脅かすようなことはでき ない」わけだ。
ホリエモンを評して「身も蓋もない」と書いてあるのを見たことがあるが、その通りだと思う。非情、というか、無情な拘りの無さ。僕は別にホリエモン は好きでもキライでも無いけど、自分の会社を育てる原動力になったネットに拘る事無く、リーチの面で有利だと思うなら、テレビにすら手を出そうとするその 大胆さは評価する。凡庸の経営者なら、自分が創業したセクターよりも、遅れたセクターに手を出したりしない。
印刷技術が知識を人々に開放し、新聞がニュースを生み、ラジオが「ブロードキャスト」を広め、テレビがとどめを刺した。しかし、ネットのつながり が、初めて限りなく低いコストで多対多のコミュニケーションを可能にし、メディアのヒエラルキーが崩れた。もの凄く短く言えばそういうことで、テレビがそ れ以前のメディアを打ち負かしたように、テレビもまたネットに負けたようだ。
その事実を、多くのテレビの人たちは受け入れることができないのではないかと思う。お金が動く世界だから、それだけの既得権があるのだろう。まあ、 せいぜい頑張って公共性だ、ジャーナリズムだと、既得権を主張して欲しい。でも、ホリエモンが勝っても負けても、テレビが「詰んでいる」ことは確かだ。
それにしても、買収・合併当たり前の業界に身を置きながら今回の騒動を見ていると、なにを今更買収ぐらいで騒いで居るんだ、というのが感想。
払暁、撮影者にとってのマジカルアワー。宿のベランダから、未だ生まれぬ朝日に雪山が照らされる。深夜にこの部屋に着いたので、周りの様子はまるで分からなかった。こんなに山が近かったか。目を洗うような白に、裸足でベランダに飛び出した。
残念ながら、コンパクトデジカメでこの色が出ない。(僕の腕なんだろうが)以前、重たい思いをして AF 一眼レフを背負って滑ったのは良いが、低温でちっともうまく動作せず、それっきりスキーにカメラを持って行く気が無かった。こんなことなら、T3 ぐらい持ってくるんだった。
「雪国」に来たのは、実は数年ぶりで、キリリとした寒さが一瞬気持ちいい。まあ、その後は体が冷えてしまって、どうにもならないんだが。
温泉につかってジワジワしていると、足と手の先に温かさがしみ込んでくる。湯気の向こうに、自分の足先が覗いているのを眺めながら、単純に「これはいいなぁ」と思う。旅に出たときに、昔は色々考えたけど、最近はあまり考えないようになった。
深く息を吸い込む時間。