Nikon F100(1998年発売)は、Nikon AF 一眼レフのフラグシップ・モデル F5 を基に、マグネシウム・ダイキャストで軽量化を図ったもの。手軽に使えて、しかもホンモノという、絶妙なラインの製品だ。F5 に比べると、握った感じ一回り小さいので、女性にも扱いやすい。(僕は手が小さいから、F100 が丁度よい)また、F5 と同じくプレビュー機能を備えているのも、大きなポイントだ。
5年以上 T2 を使い続けて、そろそろ一眼レフを買おう、と決心。店頭で、機種やメーカー名を見ないで、片っ端から使ってみて、選んだのがこの F100。しっとりしたグリップ感と、シャッター音の小気味よさ。結局、カメラは道具。道具としての魅力がなければ、いくら性能が良くても、意味がない。
ボディーのがっしり感、ミラーショックの少なさ、見やすいファインダーなど、機械としての優秀さは、Nikon ならでは。精度の高い分割測光による、AE はかなり優秀で、現代の電子制御カメラとして、良くできている。トータルで見て、撮影者の期待を裏切らない、極めて正確で厳密なカメラ。見たままを撮ると いう意味での能力と、ムラのない撮影結果には文句の付けようがない。趣味的にカメラ自体を楽しむというよりは、きちんと写真を写すための道具としての色が 濃い。
最後に、いまいちな点を。ダイヤルとスイッチを組み合わせる独特のオペレーションは、複雑で慣れが必要。その組み合わせ方法も直感的とは言いがた い。こうした機能の複雑化と、操作体系の混乱・悪化は、最近のカメラに共通の問題。操作しきれない分量の機能は、本来必要ないと思う。なお、上位機種であ る F5 に比べての最大の相違点は、ファインダー視野率が 96% である点。これは、個人的にはほとんど気にならない。
注:羊ページ管理者のF100とピースライト。なお、管理者がピースライトを吸って いるわけではない。
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