太平洋を遮る洗濯物

Photo: 洗濯物 2004. Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EB-3

Photo: “洗濯物” 2004. Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EB-3

おまけ。

ようやくたどり着いた宮崎。輝く太平洋を遮る洗濯物はなんですか。


昨日ホテルにたどり着いた時には、もう 10時をまわっていて、レストランは軒並みラストオーダー。そして、ここはリゾート地だけに、飲食店なんか何もない。

コンビニか、コンビニしかないのか。500円の塩豚カルビ丼が晩飯。地鶏焼きの真空パックをつまみに、餞別にもらった泡盛を飲みながら漆黒の闇を眺める。なるほど、オーシャンビューって、夜は真っ暗な訳か。


翌朝

今年の夏はやたらに暑い。太陽の降り注ぐ太平洋上の甲板では、立っているだけで汗が噴き出す。適当に持ってきた着替えが、直ぐに底をつく。かといって、Tシャツの売値より高いホテルのランドリーサービスに出すのもなぁ、、。ということで、洗って干されるシャツ達。高級リゾートホテルで洗濯してはいけ ません。

Zeiss ゲタ

Photo: 島々 2006. Izu, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Kodak EBX.

Photo: "島々" 2006. Izu, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Kodak EBX.

「Zeiss ゲタ」って有るんじゃないかな。そんな話を、写真好きの人としていて、なかなか面白かった。

どういう事かと言うと、Zeiss のレンズで撮ると、一段いい感じというか、かなり素敵度(不思議度)がアップするのだ。いや、もちろん半分冗談だけれど、Zeiss のレンズにはそんな個性がある。それが自分に合えば、とても良いパートナーになれる。


で、その Zeiss ゲタが入った一枚。伊豆の温泉町のなんてことはない海岸の、肌寒い朝。サーファーが見つめる先に光が差して、昔サイパンで見た、夕暮れのスコールに霞む島々を思い出す景色。振り返ると、伊豆の温泉町なんだけどね。

縁台とかき氷(牛に引かれて善光寺参り)

Photo: 縁台とかき氷 2005. Nagano, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EBX.

Photo: "縁台とかき氷" 2005. Nagano, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EBX.

友人曰く、手塩にかけて育てた後輩が、会社を辞めることになったらしい。自分が付けているのと同じお守りを請われて、記念に買ってやると言う。それは、善光寺で売られている。

善光寺って、「牛に引かれて善光寺参り」の善光寺ですか?どこにあんの、それ。


東京から 200km ちょっと、善光寺は長野にある。後輩のためにわざわざ善光寺までお守りを買いに行く友人に、温泉がてらつきあうことにした。なんかよく分からないけど、牛とか居るかもしれないし、カメラも持って行く。

昨日まで降っていた雨は上がり、長野に着く頃には太陽が眩しく輝き始めた。肌がヒリつく乾いた空気と、強い太陽。人出は思ったよりも少なくて静か だ。境内の外れで、涼しげに翻る「氷」の文字が誘う。氷はカチッと硬く、それだけで仄かに甘い。水がいいんだろうね、と話をする。


いつか見た景色のような蓙引きの縁台と、かき氷。それを楽しめる自分が、少し嬉しく思える。

注:絶対メロン味を頼んでしまう。