梅林の春

a little spring in the antro

Photo: "a little spring in the antro" 2011. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

枯れ葉の上の歩き、どんぐりをつつき、まだ芽を出さない枝を眺める。

あまり見るものがないなぁと、ずっと奥まで歩いて行くと、梅林だけが華やかだ。

湿った曇天に、揮発する梅の花の匂いが立ちこめている。春はここから来るのか。


切り倒された古い切り株の洞をのぞき込むと、そこにもちゃんと春が来ていたよ。

いまいちな桜

 Photo: 夜桜 2009. Tokyo, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA)

Photo: “夜桜” 2009. Tokyo, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA)

今年は桜がいまいちですねぇ、なんて話をいろんな所でしているよ。ファインダー越しにはいまいちでも、長く観られてそれはそれでいいのかもしれない。

夜に桜を観ても寒くないから、桜を観に電車に乗ってやって来た。酔っぱらいが通り過ぎた街灯の下で、ゆっくり蕾を広げている。今年は、過ごしやすいわぁ、といってるよ。


フィルムカメラの時には、夜桜なんて撮る気にもなれなかったけれど、デジカメになって挑戦する気になった。手持ちでここまで撮れるっていうのは確かに凄くて、素直に技術の進歩に感心する。