プーチンカレンダー

Photo: “Putin calendar 2019.”

Photo: “Putin calendar 2019.” 2018. Tokyo, Japan, Apple iPhone XS max.

今回もまた、プーチンカレンダーを頂くことができた。無事にプーチンカレンダーをかけて、新年をはじめることができた。

「魔除」になるとの噂もあるこのカレンダー、Loftでも買えるのだが輸出版と国内版では写真のセレクションやフォームファクタがだいぶ違う。当然、国内版の方がマニアックな仕上がりとなっている。今年の表紙は、動物好きをアピールする猫(大きめ)との2ショットか。

毎年、誰かがモスクワを訪れ、誰かがカレンダーを買ってきてくれる所を見ると、やはり、ロシアは「きて」いるんじゃないかと思う。


去年は、駐ロシア武官・文官、駐在員、留学生から成る、ロシアクラスタなるものが、存在することを知った年だった。

「え、赤の広場のインツーリスト無くなっちゃったんですか?」「今は、リッツカールトンになってますよ、、」
「ほら、なんでしたっけ、あそこの和食屋さんのお弁当ね、ロシアでは珍しく時間通りに届けてくれて」「そうそう、でも先生気が短いから、弁当はまだかーって」

もう会話が濃すぎて、何言ってるのか分からないけど、カレンダーに写った黒服でびしょ濡れのプーチンの説明をしたら、ちょっと感心されたので得意な気分。


羊ページは23年目です。今年は、書いたものはちゃんとタイムリーにアップしようと思います。。

ロシア人はやっぱりボルシチを食べていた

"The typical Russian foods borscht, piroshiki, pickled herring and rye bread."

Photo: “The typical Russian foods borscht, piroshiki, pickled herring and rye bread.” 2017. Vladivostok, Russia, Fujifilm X-Pro2, Fujinon XF23mm F1.4 R, Velvia filter

ウラジオストク、最高気温31度。例年より10度高い。

ロシア人と言えばきっとボルシチを食べてウォッカを飲んでいるに違いないと思いつつも、まさか、こんなクソ暑い中でボルシチなんて食べてないよねと思ったが、食べていた。

彼らは高級レストランだろうが、街の食堂だろうが、外は30度の世界でボルシチを食べていた。ただし、ウォッカではなくてビールを飲んでいた。


軽く食事でもしようか、という感じでフラッと入ってきた感じのロシア人は、何の迷いも無くボルシチを頼んでいる。値段は250円から800円ぐらいで、場所によって幅は当然あるのだけれど、どこで食べても外さない感じがした。ロシアの味噌汁みたいなもんよ、と聞いたことが有るがその通りかもしれない。

ボルシチを頼むと、サワークリームと、パンと、そしてラード(!)が必ず付いてくる。値段によって、肉の多少は有る気がするが、まず間違いない味。ロシア人にとっての、ボルシチの生活へのしみこみ具合。そして鮨のガリのような風情で付いてくる薄切りのラード。そう聞くと、うわーと思うかもしれないが、少し焼き豚のような風味が付いていて美味しい。いまいちどう使うのか分からなかったので、相変わらず出来の良いパンに載せて食べていた。

これに合わせるのが、どうせ魚は酢漬け鰊しかないんだろうという偏見の元に頼んだ酢漬け鰊。これも、どこにでもメニューとして有るし、恐るべき安定感でうまい。これについては別に書きたいと思う。


それなりに冷房が効いた店(ぜんぜん効いてない店も有る。冷房が必要な日なんて、年のなかでは数えるぐらいなのだろうし、その致死性から考えたら、暖房に対する真剣さよりも、当然いい加減になるだろう)、で啜るロシアのスープは、やっぱり説得力の有る美味しさ。夏でこれなら、極寒の冬に食べたら、それは相当に沁みるものなんじゃないかな。